興風祭2016
10/2、2日目に及ぶ、早稲田中高の文化祭が幕を閉じました。
一瞬の出来事でした。
これだけの情熱を、何百時間もそそいできたのに。
儚くも美しい、悲しくも清々しい。桜が散る時の様な気持ちでした。
文化祭終了後に片付けをしている最中に突然涙が込み上げてきて、あぁ、自分にとって文化祭というものはこんなにも大きな存在だったのだなと、感じました。
準備を始めたのは、6月頃でした。
自分は学芸大会実行委員を三年連続でやっています。中2で門を作り、中3で搬出入をしました。そして今年は"イベント部署"という部署に入りました。
この部署はかなり特殊な存在で、基本業務はステージの全てを創るという事だけのはずなのですが、それだけに限らず、本来"校内装飾部署"がやるはずの巨大モザイクアートを作成したり、校庭に新たなブースを設営したり、スタンプラリー制度を導入したり・・・
この部署の業務内容は、"文化祭をより良くする"。ただそれだけなのです。
実はこの部署には、高2一人、高1五人の計6人しか所属していないのですが、何の肩書きも無い先輩や、ステージ企画の代表者等仕事をする責任の無い方々が自ら集まって、業務をこなしています。
仕事量は異常に多く、試験中も放課後学校に残ったり色々ありましたが、先輩や友達と過ごす時間は、今振り返ってみるととても濃厚で大切なものでした。
さて、そんな文化祭を通して、感じたことがあります。
「なにげない事の大変さ」です。どんな事をするにしても、色々な手続きを踏まなければならない。この事実は、自分の今までの価値観を壊しました。
例えば、モザイクアートです。
「え?モザイクアートって写真を貼るだけでしょ?」
と思う方は沢山いらっしゃるでしょうが、この裏には、気の遠くなる様な努力が潜んでいるのです。
今回モザイクアートを作ったのは、親子さんが1番見たいのは早稲田生の着飾った姿でなく、普段の素の姿であるという思いがあったからです。
その為、今回モザイクアートに使用する写真は、全て早稲田生が写っている写真にする事にしました。
その時の僕は、この決断がどれだけ重いものなのか、知る由もありません。
実は、写真を使用する際には、それを使用していいかの承諾を保護者様からいただかなければなりません。
この作業が大変なものでした。
結局、これを作るのに100時間200時間なんて時間を費やしました。
でも、親からの評判は良かったので、達成感は計りしてないものでした。
普段何気なく使っている数々のモノの裏にも、それぞれドラマがあるのかと思うと、面白いですね。
本当に、例年とは重みの一味違う文化祭で、心の底から楽しかったです。
ステージでダンスを踊ったりもしましたが、それもとっても楽しかった。
来年は自分達が文化祭を仕切ります。
絶対に素晴らしいものにしたいです!
お疲れ様でした!!